2009年12月26日

小沢幹事長西松献金問題

 西松建設が東北地方での仕事を得るために小沢幹事長に献金をしたことについて考えておかなければならないことがある。その献金が企業献金であるのに社員の個人献金に偽装してなされていることが問題となっている。この偽装献金も問題ではあるが、その裏にある小沢幹事長がなぜ、東北地方の建設公共事業に権限があるのかということが更に深い問題である。政主導の政官業癒着の闇である。こんなことが現実にあり、結局献金額の多い政治家は闇の力があり、企業として献金せざるを得ないことになっているのであろう。この闇企業献金を秘書に偽装をさせて政治家が受け取っている。問題が起これば、秘書の責任にする。政治家は知らなかったということで終わってしまう。政官業癒着の内訳が公共事業の特定企業への発注、その企業への天下り、企業への公共事業が確実に行われるように政治家が働きかける。仕事の請託と成功報酬としての企業献金が政治家に渡るということになる。天下りを前提とした公共事業入札方法に問題がある。この入札に政治家が口を挟むことができることにも大きな問題がある。この政官業の癒着を解消しようとしている民主党の幹事長が企業献金額の最高額受取政治家であることになる。

 今回の選挙で民主党と圧倒的勝利をしたのは鳩山・小沢に期待したのではなく、自民党がやってきたどろどろの政官業癒着をきれいにすることを民主党に期待したのだ。マニフェストに掲げられていることに期待した面もなきにしもあらずであるが、政権交代をして、この政官業の癒着からくる税金の全くの無駄使い、この利権にむさぼりついている政治家を排除することを期待して民主党が圧勝したのだと思う。政権を取って不慣れなところからゴタゴタしているが、それは大した問題ではない。企業からの献金にむさぼりつく自民族議員と公共事業を発注した企業への天下り官僚たちがもたらす税金の無駄を解消してほしいと国民は願っている。最近の民主党にはそれが可能と感じられて、期待して民主党に投票したのであろう。鳩山・小沢が献金問題で辞任したからとしても民主党が目指す政官業癒着の排除の実現には問題はない。しっかりとした信念をもった新進気鋭の政治家が多く民主党にはいるのだ。多少のゴタゴタ、不統一は早く解決してもらうとして、徹底して政官業癒着の排除を目指して頑張ってもらいたい。これなくしては財政の赤字解消はあり得ないと思われる。
  

Posted by mc1340 at 02:10Comments(0)TrackBack(0)政治問題