2010年02月11日

鳩山首相の「知らなかった」は通らない!

 鳩山首相は母親からの資金贈与について自分は全く知らなかったと繰り返し弁明した。知っても知らなくても起こっていたことは大金の贈与である。これに間違いないのであり、自分が知らなくても結果として脱税行為を行っており、罪を犯したことになる。

 例えば、家族が突然大病を患い病院に入院した。それを出先で聞いたので自分が車を運転して大急ぎで駆けつけているところをスピード違反で捕まった。自分は家族が大変なことになり、急いでいたのでそんなにスピードが出ているとは全く知らなかったと弁明しても、それは全く通らないことなのだ。自分が制限速度を超えていることを知らなくても、制限速度を超えていれば、間違いなくスピード違反である。罪を犯したことになる。

 鳩山首相は国会答弁で母親が「そのことは何も云うな」と云ったとのことであった。この言葉の意味は、すべて知らなかったことにしておけとの母親の言葉とも受け取れる。知っていて知らない振りを貫き通したとしても、それは知っていて罪を犯したと全く同じであることを知らなくてはならない。

 少なくとも一国の首相の弁明としてはあってはならないものである。これを契機に今後多くの人が、知らなかった悪意がなかったと云って犯罪を犯すことがあってはならない。
 


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