2010年06月28日

スポーツの誤審を防ぐためにビデオ判定の導入を!

 最近、スポーツ競技において審判の大きな誤審が話題になっている。米メジャーリーグのタイガース対インディアンズ戦においてインディアンズの右腕アルマンド・ガララーガ投手があと一人というところで誤審により完全試合を逃した。ビデオで何度もアウトであることを放送しており、視聴者も審判の誤審であることを容易に確認できた。後に、この誤審をした審判が全米1の審判に選ばれたという訳の分からないおまけまでついている。評価の高い審判も時に歴史的大誤審をしてしまうという良い例なのかもしれない。

 ワールドカップの決勝トーナメントにおいてドイツ対イングランド戦において、イングランドのゴールが誤審で認められなかった。ビデオでは何度も、明らかにゴールを決めているところを放送していた。このケースは結果として4対1でドイツが勝利したので、態勢には影響しなかったとはいうものの、後味の悪い、虚しさが残るものである。

 日本の相撲において、きわどい判定にはビデオ判定が用いられている。日本のプロ野球でもホームランかファールかの判定のみビデオ判定がなされている。ウインブルドンでは選手に3度のビデオ判定を求める権利が認められている。日本のプロ野球にしても、ウインブルドンにしても、中途半端な感じを強くもつものである。

 基本的に誤審が起きるのは、審判の判断を絶対視するルールに問題があり、これは時代遅れである。 一番求められなくてはならないのは、選手の力を厳密に正確に判断することであり、審判の判断を尊重することではないはずである。100分の1秒でメダルの色が異なる時代である。選手の力を厳密に判断するために、全ての大きな競技において主審経験者を中心としたビデオ審判団を常設し、すべてのきわどい判定において、主審がビデオ審判団の判断を尊重することが、これからの時代に求められている。


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