2009年12月31日

小泉選挙と鳩山選挙

 2005年の小泉郵政解散による第44回衆議院議員総選挙である小泉選挙と今年行われた鳩山選挙には共通したものとして政治を変えてもらいたいという国民の大きな期待があった。自民による官僚政治・政官業癒着・族議員政治改革への国民の期待は小泉元首相に託され大勝した。郵政改革・規制緩和・民間委託などはアメリカからの要請ということが裏にあったとしても、それなりに行われ、改善された。後からみれば問題もあり批判をされることはあるとしても、小泉政治を批判する以前の自民政治を批判すべきである。

 小泉改革がなければ財政破綻が起きていて、政治不信も更に募ることになって、結局、自民はもっと早く政権を維持できなくなっていたであろう。郵政造反議員の復党が示すように、結局、自民は変わることができない古い体質を持っている。「みんなでやろうぜ」と云って自民に官僚政治・政官業癒着・族議員政治をやられては国民はたまらない。

 小泉選挙以来、民主党議員の国会質問、マスコミ活動を通して民主党が政権を担うことができる、政治改革をやってくれると国民は実感した。そうして自民党に見切りをつけて民主党に投票し政権交代が実現した。今回の鳩山選挙の大勝は鳩山・小沢両議員に期待したのではない。小泉選挙のときと同様に官僚政治・政官業癒着・族議員政治を改革して欲しいという国民の期待である。民主党はいろいろな問題を抱えているとはいえ、自民党のやってきた政治を着実に改革してもらいたい。民主党への国民の支持は必ず得られると思う。



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